中国新疆ウイグル自治区カシュガル近郊で12日午前9時(日本時間同10時)ごろ、検問所を通り過ぎた車両から飛び出した何者かが警備要員を刃物で次々と刺し、3人が死亡、1人が負傷した。国営新華社通信が伝えた。犯人は逃走中。
同自治区では8月に入って襲撃事件が相次いでいる。北京五輪のために空前の警備態勢を敷いてきた中国政府だが、襲撃を抑えきれない現実が浮き彫りになった。
同通信によると、事件はカシュガル市内から西に約30キロのシュレ県ヤマンヤで起きた。同県公安局は朝日新聞に「まだ状況が明らかになっていない。話すことはできない」と答えた。
同市内では4日にウイグル族の男2人が武装警察部隊を爆弾で襲撃し、16人が死亡する事件が発生。同市の北東約600キロのクチャでは10日、ウイグル族の男女15人が警察施設や政府庁舎などを爆弾で襲撃したばかり。いずれも治安機関が標的に含まれていたが、関連は不明だ。
3月にウルムチから北京へ向かう旅客機内で、19歳のウイグル族女性がガソリンに火をつけようとした事件が起きるなど同自治区内では今年、不穏な動きが続いていた。分離独立派「東トルキスタン・イスラム運動」が今年初めに「毎月1回テロを実行する」と表明していたことも当局は察知していた。
北京五輪にあわせて分離独立派などが事件を起こす可能性は当局も織り込み済みで、同自治区では軍や武装警察が空前の厳戒態勢を敷いてきた。襲撃を抑え切れない背景には、抑圧の象徴として治安機関に強い反感があるほか、漢族の人口比率が少なく、広大な自治区を治安当局が管理し切れていないことがあるとみられる。
(朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0812/TKY200808120375.html
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