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東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に集まった失業者を受け入れていた都内4施設の使用期限が12日切れ、滞在していた285人が施設を出た。このうち約110人は既にアパートや住み込みの仕事を見つけ、住まいの心配を解消した。残りの約170人は新宿区の宿泊施設・日本青年館に1泊し、13日以降は都内2カ所の旅館に移る。新たな仕事を見つけた男性は「村に助けられた。二度と同じ目に遭いたくない」と再起を誓った。【山本太一】

 派遣村実行委員会によると、日本青年館に移る約170人も、半数は近々入居できる住まいのあてがあるという。4施設には最大で計約350人が身を寄せたが、仕事や入居先が見つかって少しずつ人数が減った。

 一方、12日までに生活保護を申請したのは約280人で、日比谷公園のある千代田区への申請者のうち207人は既に受給を認められている。生活保護の決定が、アパートなどへの入居を可能にしたとみられる。ただ、約90人は新たな生活の見通しが立っていない。

 静岡県内の自動車工場に勤務していて昨年12月中旬、派遣契約を中途解除された独身の男性(41)は、今月3日に派遣村を頼って来た。02年に派遣会社に登録し、各地の工場と寮を転々とした末の失業だった。

 村のアドバイスで生活保護を申請し、受給が決まった。埼玉県内の飲食店から雇用の内定ももらった。失業後は漫画喫茶やサウナを泊まり歩いた。「のたれ死にするかもしれなかった。おかげでなんとか暮らし再建の足掛かりができた」と笑顔を見せた。週内にも調理の仕事を始めるという。都内の1DKのアパートへの入居仮契約も済ませ、あとは保証会社の審査の通過を待つだけだ。

 昨年末に派遣契約が切れ、愛知県の自動車工場の仕事を失った男性(38)は11日に実行委を頼ってやって来たばかり。「仕事がなければ家もないってことにならないようにしたい」と話す。疲れ切った顔だったが、言葉には安心感もにじんだ。

 12日に日本青年館で開かれた集会で湯浅誠村長は「家や仕事が決まって出ていく人が増えた。笑顔で送り出したい。これまで集団で生活保護、就職活動をやってきたが、これからは個別の対応が増える」と語った。

 集会では、派遣村のような避難場所、総合相談窓口の全国設置などを求める声明を出した。


(毎日)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090113k0000m040113000c.html
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